夜  話  

「……綺麗。」


正直な気持ちがわたしの口から零れ落ちます。


それを聞いて、彼はそのクコの実色の唇に、微苦笑を浮かべて言いました。


「俺をそんなに熱く見つめて、視線で溶かしてしまう気か?」


その言葉が、わたしの頭の中できちんと意味をなしたのは、それからしばらくたってからでした。


その間、わたしは魂を抜かれたように、彼の顔に見入っていたのです。