夜  話  

「それで良いのかよっ!
以前に逢ったときのお前は、理由もなく急いで大きくならなきゃいけない気がしたからって言いながらも、創作者である自分の事にもっと誇りを持っていて、俺にそう言っていたじゃないか。」


あの時の魂の煌めくような感覚を思い出しながら、俺は叫んだ。


「………皎。
そんな風に言ってくれる君の言葉は嬉しいよ。
正直、創作者としての僕を見てくれている数少ない人達には申し訳ないと思うこともあったんだ。
でもね。」


言葉を切って、カラは俺の手から自分の腕を取り戻した。