「なぁメッサー。」
「どぅしたんだよ。」
「いやさぁ、バレンタインにあのバカまたなんかしでかすのかと考えっとよぉ。」
「それオレが言ったぜ。」
そ、そらぁそうだが・・・。
「そうだがよぉ、正直アイツ今年はスゴいことやるかもだぜ。」
「何でわかんだよ?」
「兄の勘だ。」
「じゃあ何やるって勘は言ってんだ?」
「ベルギーとかからチョコの輸入を禁止したり世界中の製菓会社にチョコ製造禁止令出したり・・・だな。」
「マジとんでもねぇな。」
「アイツバカだからマジでやりそうだから怖いんだ。」
「あ、あぁ確かに。」
フツーに考えたら輸入規制とかできないだろとか読者は思うだろうがあのバカはバカのくせに十二宮の一角だ。十二宮の権力を使えば規制ぐらい無造作にできる訳だ。
だが一歩まちがや称号剥奪、あるいは長期の謹慎は間違ねぇ。それでもやろうってするあたり全力でおっかねぇ。
「フッ・・・臣下よ。ゲヴェールだがな、海賊と組んで何かやらかす気でいるらしい。」
「あぁ!?誰が臣下だ。オレの星杯の英霊が。」
いきなりオレを臣下と言ってきたのはギルガメシュ、オレが所有する弓兵の星杯の英霊だ。コイツは天上天下唯我独尊が恐ろしすぎるほどに似合う美形野郎だ。
「つーかオメェ、何でんなこと知ってんだよぉ?」
「たまたま連中の話を聞いただけだ。」
「なんで聞いた時点で止めようなんてしねぇんだよ。」
ギルガメシュはフゥと息を吹きバカにしてる目でオレを見る。
「何故我があのたわけ共の野望を止めるのに動かねばならんのだ。貴様が我の力を使い闘うは認めども我にそのようなことをさせるは許せぬ。」
マジこの英霊ほど偉そうなのは見たことがねぇ。
「それで、どうするつもりだ。」
「やったら止めるだけだよ。」