それに冷めた視線を送って、足にガムテープを巻き付ける。
念の為に、手首を拘束するビニール紐の上からもガムテープを巻いた。
「警察呼ぼう」
原田を地面に転がして、南部が短くて言った。
何となく語調が強まったのは、幸日に嫌と言われたくなかったからだ。
自分勝手だが、今は幸日にすこしでも原田をかばってほしくない。つくづく、嫌な男だと思った。
携帯を取り出す前に、幸日に自分の服をかけてあげようとして、南部は思わず悪態をついた。
南部の服装はTシャツに薄手のジャケットだ。
ジャケットをはおらせても、胸元が隠れるか隠れないか程度では意味がない。
仕方無しに、南部はTシャツを脱いだ。Tシャツの下には、グレーの下着のタンクトップだ。ジャケットを羽織ってしまえばそれなりのファッションになるのでそれでいい。
「ごめん、汗染み込んでて気持ち悪いと思うけど。よかったら着て」
「……ありがとうございます」
幸日が小さく頭を下げる。
Tシャツを恐縮したように着はじめた幸日を視界の端に確認して、南部は原田に向き直った。
縛られたまま、原田が身じろぐ。「なあ」
視線を合わせると、静かに口を開いた。
念の為に、手首を拘束するビニール紐の上からもガムテープを巻いた。
「警察呼ぼう」
原田を地面に転がして、南部が短くて言った。
何となく語調が強まったのは、幸日に嫌と言われたくなかったからだ。
自分勝手だが、今は幸日にすこしでも原田をかばってほしくない。つくづく、嫌な男だと思った。
携帯を取り出す前に、幸日に自分の服をかけてあげようとして、南部は思わず悪態をついた。
南部の服装はTシャツに薄手のジャケットだ。
ジャケットをはおらせても、胸元が隠れるか隠れないか程度では意味がない。
仕方無しに、南部はTシャツを脱いだ。Tシャツの下には、グレーの下着のタンクトップだ。ジャケットを羽織ってしまえばそれなりのファッションになるのでそれでいい。
「ごめん、汗染み込んでて気持ち悪いと思うけど。よかったら着て」
「……ありがとうございます」
幸日が小さく頭を下げる。
Tシャツを恐縮したように着はじめた幸日を視界の端に確認して、南部は原田に向き直った。
縛られたまま、原田が身じろぐ。「なあ」
視線を合わせると、静かに口を開いた。
