幸日がもう一度何か言う前に、男は幸日のブラウスを引き破った。「やっ…めて!」
精一杯だした声は、悲鳴にもならなかった。
声が思い通りにでないなら、と幸日は男の体の下でじたばたと暴れた。
最初に手足を固定しておかなかったのは、男のミスだ。
幸日は完全にナメられている。
守ってもらうことしかできいとかで思わないで。あたしだって、
「離してっ」
すきあらば逃げるつもりで暴れていたのに、男は軽々とそれを押さえ付けた。
それも、足と片手だけで。
残された片手で、男は持っていたコンビニの袋を探った。
出てきたガムテープを見て、幸日は竦み上がった。
ずっとあたしの様子を伺っていたのに、襲ったのは誰も一緒にいない今日だ。それも図ったように、今の時間めったに人が通らない路地で。コンビニ袋の端からは、何本かに切ったビニール紐もはみ出して見えている。
もうだめだ。この人は完全に、あたしをそういう目で見てる。
――なんで。
はずれてほしかった予想は、それだけで重たい枷になった。
予想通りだった顔が、大きく笑顔を浮かべた。
精一杯だした声は、悲鳴にもならなかった。
声が思い通りにでないなら、と幸日は男の体の下でじたばたと暴れた。
最初に手足を固定しておかなかったのは、男のミスだ。
幸日は完全にナメられている。
守ってもらうことしかできいとかで思わないで。あたしだって、
「離してっ」
すきあらば逃げるつもりで暴れていたのに、男は軽々とそれを押さえ付けた。
それも、足と片手だけで。
残された片手で、男は持っていたコンビニの袋を探った。
出てきたガムテープを見て、幸日は竦み上がった。
ずっとあたしの様子を伺っていたのに、襲ったのは誰も一緒にいない今日だ。それも図ったように、今の時間めったに人が通らない路地で。コンビニ袋の端からは、何本かに切ったビニール紐もはみ出して見えている。
もうだめだ。この人は完全に、あたしをそういう目で見てる。
――なんで。
はずれてほしかった予想は、それだけで重たい枷になった。
予想通りだった顔が、大きく笑顔を浮かべた。
