「ちょっと、奈子ぉ。 チャイム鳴っちゃったんですけど…」 「えっ、嘘! は、早く、急がなきゃぁ〜〜」 バタバタバタバタ…… ―――――― ――――――― 「ねぇ、智… 今日親いないんだけど大丈夫?」 女生徒がそう言うと、隣にいた智という男子生徒は立ち上がった。 「さ、智!?」 『ごめんね。』 そう言いながら智は去っていった。 .