手のひらに、桜



「あぁ・・」



最低なほうの先輩が、

気づいたように周りを見渡した


今更だけど、ここは目立つ


入学式の次の日の一年の廊下は、

先輩がいるだけでも目立つのだから、

私のように、噂がたっていたら尚更目立つ


どうしようか・・


しばらく、また沈黙が続く


といっても、さっきまでの沈黙と違って

廊下全体が沈黙というわけでもないので

それほど気まずくはなかったが・・





「なら、せっかくだから中庭で話しませんか??」



茉莉が突然そんなことを言い出した


何がせっかくだから、なのだろう

私は行きたくないのに・・


しかし、先輩二人組みは


「おぉ、そこにするか」


と決めて、さっさと歩いていってしまった




私は、ギロッと茉莉を睨むが、

当の本人は、知らぬ顔で先輩たちについていく


結局、気の進まないままに

私はまた、あの中庭に行くことになった