手のひらに、桜




「そうそう。でさ・・」




先輩は、そこでやっと思い出したように

私に向かって声をかける


さっき、私が冷たくしたのに

全く動じてない・・




「紡ちゃん、ゴメンな」




「えっ??」




思ってもみなかった言葉に、

思わず声をあげる


といっても、廊下だから小さな声で、だけど




「なにが・・ですか?」




私は、そう聞く


思わず、敬語が抜けそうになったけど

ちゃんと、丁寧語を?付け加えた



「なにがって・・今日、いろいろ噂あったろ?ちゃんと3年には訂正しといたから」




「あぁ・・」




そのことか・・



なんだか、拍子抜けする

この先輩も、そういうことを気にするんだ