手のひらに、桜




「とにかく、今日はありがとう」



笑いながら言うけど、頭にある手はどけようとしない



だんだん腹がたってくる


やめてください、と手を払おうとしたとき、

やっと先輩は手をどけた



ギロッと先輩を睨んだ私は、

はっとした




先輩の顔が、苦しそうな目をしている




苦しそうっていうより、

なんだか切なそうな顔・・・



私を見ながら、遠くを見ているような

何かを諦めているような


そんな目―――