手のひらに、桜





「来ましたよ」



「じゃあ、なんで?」



「なんでって・・・由利と龍見先輩がやたら二人の世界作るんですから」



私がそういうと、先輩は大きく目を開いた




しまった、と思う



由利の存在、先輩知らなかったっけ?


たしかに、知らない人の名前がいきなりでてきたら

驚くよね




「え・・・と、由利は友だちで、龍見先輩に一目ぼれしたんです」



私は、先輩にむかってそう説明した


でも・・・


先輩、まだ驚いた顔してる?




「・・・どうしたんですか?」



「じゃあ、紡ちゃんは龍見のこと好きじゃないの?」




私の質問には答えずに、先輩はそう問いかけてきた