手のひらに、桜





ふぅ・・


一息ついたとき、後ろからトントンと肩を叩かれた



ドキッとして、慌てて後ろを振り向く


そこには、先輩がいた



その事実に、さらにドキッとする





「紡ちゃん、来てくれたんだ」



しかも、満面の笑みだから困る


一瞬、言葉につまってしまった



素直にすごかったですって言うつもりだったのに・・・


なんか、いやだ




「別に、つまらなかったから来ただけです」



思わず、ツンと返してしまう


すると、先輩はちょっとだけ怪訝な顔をした




「つまらないって・・・もしかして、龍見来なかった?」



なんでそうなる


思わずそう聞き返したくなる



だって、龍見先輩が来ることが、

私の気持ちに関係あるわけないのに