“篠田マコト”先輩。 単位、ギリギリ。 バイトまで学校で眠り、 遅刻の常習犯でもある。 だけどなぜか人気者。 それが、あたしの入手した情報だった。 『篠田がどうかした?』 生徒会の先輩が不思議そうに聞いてくる。 『いえっ、なんでもっ』 キスを奪った男は あたしとは正反対のタイプだった。 『どうしよう、かな…』 “明日もココにいるから” 『行かない、よね…』 (トクン…) 唇に触れた指が熱い。 (思い出してどうすんのっ…)