『あとこっちのが―…』 あたしのポニーテールをほどいた。 ふわっ、風になびく長い髪。 『そそるね』 『ちょっ…と』 見つめられたあたしは、 動くことができなくて。 (ドクン―…) 心臓の音が頭に響いてる。 『名前は?』 『……吉沢はな』 『――ハナ?』 近づいてくる 彼の唇が あっという間に あたしと重なっていた… (…う…そ…) 『不真面目になりたい?』 くすっと微笑んだ彼が あたしの中のなにかを 変えようとしていた。