「猫」


目の前にいる人間は、私を持ち上げて、大きなカゴの中に私を入れた。

ふわふわのタオルをかけてくれた。

「今日は遅いし、もう寝ろよ?」

そい言って、どこかに行ってしまった。


今日…今日だけここにいて、明日には出て行こう。


…待っててね。

明日は絶対に見つけてみせるから。