よし!!ここは…!!
「なぁなぁ、蓮斗。直球だけど、蓮斗の一目惚れした人ってどんな子?」
蓮斗は、ピクリと動きこっちを見た。
「な、な、な、な、なんで知ってんだよ!!」
蓮斗は、耳まで真っ赤になって慌てた。
「藍君から聞いた」
「藍っ!?」
次は藍君を見る。
「お前自分で言ってたぞ。そりゃあもう、天上りそうな勢いで」
うわぁ…。
想像つくんですけど…。
「ま、マジ…?」
藍君は、静かに頷く。
「それよりも、どういう子なんだよ?」
私は、じれったくなって更に詰め寄った。
「どんな子…って…。か、可愛くて、純粋で、天使みたいなぁ…」
最後の方は、顔がとろけていた。
ちょっと、キモいよ。
蓮斗…。
「キモっ」
「藍、それは言っちゃダメだ…」
大岩栄介が、藍君の口を塞ぐ。
「ふ~ん。そんだけ言うなら見てみたいね~」
「ああ。今度探してみねぇ?」
「良いねっ!!」
勝手に進む話に、蓮斗が割り込んでくる。


