「ユウ・・・果歩が・・・・」 「瑞貴」 瑞貴の声に、言葉を重ねた。 「どうでもいいから・・・・・」 「は?」 ふと口を出た言葉に、瑞貴が顔をしかめるのがわかった。 同時に、緩んだ腕の力に、手を引き抜くと立ちすくんだままの瑞貴に今度こそ背を向けて歩き出したその時。 ガッ! 体が崩れ落ちるのと同時に、頬が熱い。 殴られてんのかよ、俺。