仕方のないこと。 それはわかってる。 果歩の隣で支えてたのは瑞貴だから。 きっと苦しかったろうその時期に、近くにいたのは・・・・俺じゃないんだ。 俺は・・・・目が覚めた後の現実から逃げたくて。 そう・・・・逃げたんだ。 顔を背けた俺に、瑞貴は少しだけ黙ってから、ため息をついた。 くそっ、 こいつ。 無駄に力強いのは、やっぱり運動してるからだろうな。 腕が振りほどけないし。 「ユウ・・・・本当に、皆心配してる。会いたがってる」 「・・・・・」