だけど・・・・ 「果歩・・・・俺と結婚しよう」 入りかけた部屋の向こう。 見えた瑞貴の後姿に、思わず壁に身を寄せた。 聞いてしまった・・・・。 親友の一番大事な言葉に、俺の心臓がきゅっ、と凍りつく。 ・・・・同時に 俺がこの時間、なくした時間。 果歩が俺にしてくれたこと。 ・・・・俺が果歩にしてしまったこと。