流れる血は、 良かった、彼女のものではなくて。 とっさに広げた腕の中に、小さな彼女の体がすっぽりと入り込んでくれた。 ケガは・・・ けがはない? 痛い? ・・・・大丈夫? ねぇ・・・目を開けて。 俺のこと・・・・ 「ユウ」って呼んで? 目を開けて、笑ってよ。 ねぇ、笑ってよ・・・・・。