閉じた瞳から熱いものが零れ落ちそうになって俺は何度も何度も頭を振った。 『・・・・俺が先に、一番先に撮りたいから小畑さんはダメ。カホは絶対にダメ』 その言葉の中の俺は、彼女を・・・・大橋さんをカホとためらいもなく呼んでた。 これは・・・・なくした・・・・過去? それとも、俺の願望? ・・・・もう、どっちでもいいや・・・・ 俺は・・・・写真が撮りたい。 どこまでも広がる、この青空。 彼女の色。 彼女を・・・・・見つめたい。 「カホ」が・・・・・好きだ。