「・・・・・なくそうとしても、なくならないもの。お前にはない?」 小畑さんの言葉に、閉じた瞳の奥で反射的に浮かんだものは、 今見ていたきれいな青空と。 青空と・・・・。 「俺は待ってるよ。待っててやるよ。お前が俺より先に、何より先に撮りたい、って言ってたあの約束・・・・・かなえるまで待ってる」 小畑さんの言葉と、 浮かんで離れない頭の中のイメージが さっきの古い言葉のもやを一瞬に・・・・払いさる。