・・・・マアコの入院費、治療費・・・・莫大な額がかかっているということ。
それがおばさんの言いたいことだった。
それは、俺が負うべき責任じゃない。
そんなこと、とっくにわかっていたけど。
小さい頃、親が早くからいなかった俺をかくまった恩があるから。
ノー、とは言えないことも、きっとおばさんはわかってるんだ。
姉ちゃんには、言えない。
誰にも、言えるわけがない。
最後に告げられた・・・
「マアコはユウくんのことが好きだったの。だから助けてあげて」
って・・・・。
そんなの、誰にも言えるわけがないんだ。

