けど・・・・
彼女だけはいやだ。
バンッ、と飛び出した廊下の先に、彼女がいるなら、
気持ちを伝えよう。
そう思ったんだ。
なのに・・・・
俺の目の前には、彼女をそっと抱きしめてる瑞貴の姿があって。
・・・・やっぱりかよ・・・。
そう思った瞬間、彼女がびっくりしたようにこちらを見て顔を少し青ざめさせたんだ。
止まらなかった。
彼女の瞳がうるんでいたから。
「・・・・にやってんだよっ!」
口の中で叫んで、俺は初めて親友を殴ったんだ。
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