彼女が気になるのに、
記憶をたどろうとすればするほど、俺自身がそれを拒否してるかのようだ。
けど、俺はすげーバカだった。
本当に、間抜けなくらい、バカだった。
彼女との共通点といえば・・・・手が早いこえー姉ちゃんと、手術の後眠り続けてる幼なじみのマアコ。
マアコと知り合いだったら、多分・・・・瑞貴とも知り合いだっていうことはすぐにわかったはずなのに。
サッカーで海外に行ってた瑞貴が、俺の事故を聞いて急いで駆けつけてくれたときに、すぐにわかった。
瑞貴が、彼女のことを好きなんだってことに。
・・・・あんな目をするなんて知らなかった。
瑞貴があんなにやさしい目で女の子を見つめるってことも。
瑞貴、お前なんで彼女と知り合ったんだ?
高校?
・・・・高校?
俺は?
俺は、その時・・・・どうしてた?

