雄飛の大きなジャージを借りて
2人で一つの傘に
寄り添って歩くのは
結構気恥ずかしい。
1日でこんなに距離が縮まるなんて…。


ユ「恋てさ、ハーフなの?」

沈黙を破ってくれたのは
嬉しいけど痛い質問。


『あー、母親がねアメリカなの。』

ユ「だから英語上手いんだ。」

『さっきの聞いてたの!?』

ユ「うん、聞こえた。」

『3才まであっちにいてさ、こっち来てからも英語忘れない様にって、お父さんとたまに英語で喋ってたんだ。キレるとそれがでちゃうの。』

ユ「親父?母親じゃなくて?」

『うん、…まあね。』

ユ「ふーん、そっか。」