その後も彼とのメールは長く続いた。
気がつけばもう夜中の2時。
時計の針がやけにうるさく聞こえる。


今日はもう寝るね。
また明日メールします。
と、たったニ行のメールを送信して私は眠りについた。


* * *


ピチャッ...

滴が落ちるような小さな音で目が覚めた。
昨日あんなに降っていた雨も、今日はやんでいて、眩しいくらいの日差しがカーテンからもれていた。

まだ完全に動ききっていない頭をフル回転させ、昨日の事を思い出してみる。


…渚とメールしてたんだった。

鮮明に頭に広がる昨日の渚とのメール。
ほとんどが同じと言う奇跡を思い出し、改めて感動した。


目が覚めてから少し時間が経った頃に、学校があると言う事を思い出した。
時計を見ると、授業が始まる30分前。
マイペースな自分でもさすがにヤバイと思い、一気に布団をはぎとり、急いで制服に着替えた。