「はぁ―…くっ――」

「苦しいみたいだね。
 大丈夫。もう終わらせるから」


村長の苦しんでいるのを見かねた、
私は太い釘を取り出した。

村長の腹部を指でなぞる。


「ここに釘を打ち込んだら
 どんな血が飛び散るのかな??」

「もう止めてくれ…うっ
 私が間違ってた‥
 それに私が死んだら
 この村の村長がいなくなるぞ」


「ははは‥もう遅いよ。
 自分が危なくなってから
 思い直すなんて‥
 やっぱり、
 村長は自分のことしか
 考えてないんだね。」