高坂くんの灰は
学校の屋上から撒いた。

高坂くんは
学校が好きだったみたいだから…


風に乗って
哀しみが舞った。
高坂くんの哀しみはきっと、
あの空の果てで浄化されるだろう。




復讐するのは自分のためだけじゃない。
高坂くんみたいに
犠牲になった人たちのためにも…

私は空へと飛んでいく、
灰を空に消えるまで見送った。
そして
ギュッと拳を握り、屋上を後にした。



家に帰り、
村長に手紙を書く。