「村長は僕に
 瑠璃さんを殺さないと
 家族を殺すって言ってきた。
 …まだ信じられないみたいだね。
 村長はそうやって
 村人を脅して村人を殺させていたんだ」


「じゃあ、
 瑠璃を殺すつもりなの?!
 そんなことしたら
 高坂くん犯罪者になるんだよ」

教会の真ん中にロープで縛られ、
睡眠薬を呑まされたのか
意識を失っている瑠璃。



ぽたっ――‥

その時、
高坂くんが涙を流した。


「俺にはもう母さんしかいないんだよ!」