年が進むに連れ、
殺される人数が一人ずつ増え
犯人も見つかってはいない。





‥―そんなある日の朝。





ジリリリリリリリリ――――‥


荒々しく鳴る目覚まし時計を
うざがりながら手探りで止めた。

そして、
支度をして一階へ下りて行くと
父,妹,弟が俯きながら椅子に座っていた。




「みんなどうしたの?
 遅刻するよ」


何も知らない私は重い空気の中言った。

すると
お父さんがゆっくりとこちらを向く。



「……花よく聞け‥」