クリスマスイブの晩…


かほの願い通り、二人で過ごすことができた。



「かほちゃんが好きそうなお店に売ってたんだ」

得意げによしきはそう言い

プレゼントの包みをかほに手渡した。



かほがドキドキしながらリボンをほどくと

中には綺麗なピンクのラインストーンでできた

ゴージャスなネックレスが入っていた。



かほはよしきにマフラーを贈った。




二人で初めて過ごすクリスマスイブ…



ロマンチックなムードの中

ワインの酔いも手伝って

かほは幸せに酔いしれていた。




そして、もうひとつ・・・



かほは、よしきにはまだ秘密にしていたが

嬉しい報告ができることに心は晴々としていた。


よしきに出会えて本当によかった…

としみじみ思いながら

明日から始まる新しい人生に気持ちは高揚し

そこに迷いなど、微塵も感じられなかった。