いくら考えてもはっきりした答えなど出てこない。
ただ
《運命》
という言葉しか、結論が出なかった。
それとも、自分から去ったのではなく
相手から去られたことが納得できなかったのか。
あおいへのライバル心だったのか。
逃げるものを追いたくなる気持ちだったのか…
自分の方だけ向かせたかったのか……?
ただ単に自分の気持ちに整理がつけられず
《好き》を引きずっていたのか…
きっと、それらすべての要素が集まって
《執着》という形になっていただけで
《運命》などとはカッコいい口実だったのかもしれない。
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