Tears〜硝子細工の天使〜


「用事が済んだら戻ってくる。1時間もあればいいから…」

よしきの残念そうな顔を見て

かほは思わず

そう声をかけずにはいられなかった。


一旦よしきと別れ

里沙を迎えに行き、家まで送ると

いつもの待ち合わせ場所に急いだ。


《なんという母親だろう…》

心の中ではそんな自分を責めたりもしていた。



だが、その時のかほはもうよしきとの恋に夢中だったのだ…



それから二人は

初めて会った日に行った公園の駐車場へと向かった。



冬の昼は短い。

辺りは薄暗くなりかけていた。


二人は気持ちを確かめるかのように、キスを交わした。

何度も何度も

貪るように唇を重ねた。




よしきの手が洋服の上からかほの胸に触れる。


かほは抵抗しなかった。


そしてその手がひざの辺りに触れ

上の方へと移動する。

スカートがめくれ太ももに手が触れた時・・・・