いつもメールの流れから

夜中にばかり会っていて

約束して昼間に会うことのない二人だったが

かほにとっては都合がよかった。

子供が熟睡している夜中しか

なかなか出られなかったからだ。

勿論日曜などは出れない。


別居していることは知らないので

夫がいるから日曜は出れない…

と暗黙の了解だった。


かほが別居を隠したのは

サイトで知り合った男に別居していると言えば

狙われるか

逆に離婚されたら困るな

と引いてしまわれるのが嫌だったからである。



愛し合う二人が

《昼間に普通にデートがしたい…》

《お日様の下で手を繋いで歩きたい…》

そんな願望は至極あたり前のことである。


いつかそんな日が来ることを

二人は心待ちにしていた。