そんな気持ちが投影されたか

クリスマスは去年ほど盛り上がらなかった。


離婚してから一年、無我夢中で生きてきた。


幼稚園の給料はよかったし、ボーナスも男の人並にもらえた。

その分仕事はきつかったが

よしきと戻れた今では、少しは張り合いも出てきた。



元々美術系にはセンスのあるよしきだ。

かほはよく保育園で使う壁飾りや、製作をする時の下準備など

折り紙を使ったり、画用紙を切ったり、糊で貼り付けたり…

そんなことをよしきに手伝ってもらっていた。



冬休みもそんな雑務がいっぱい宿題となっていた。


でも、よしきはその間、あおいのところへ行ってしまう…


二人で手を動かし、ハサミを動かしながら会話する時間も、楽しいひとときだった。


でも…それも今年は一人でやるしかない。


諦めていたかほによしきはとても嬉しい提案をした。