Tears〜硝子細工の天使〜


案外あっさりと

『その方が僕も助かります』

そんな返事が返ってきた。


逆にかほの方が怖じ気づいた。



だが、話は着々と進み、約束の日を迎えた。


かほは迷っていた。


待ち合わせ場所に行ってかほが居たら

よしきはどうするだろう…


結局、ギリギリまで決心がつかなかった。


よしきは、もう待ちの態勢になっている・・・


時間は刻々と迫ってくる・・・・


『○時○分発に乗る予定です。新幹線に乗ったらメールするね!

白いセーターにピンクのスカート、白いコートに黒いブーツ。

髪はセミロングだから、私を見つけたら声かけてね』


『了解!』


それを最後にかほは連絡を絶った。