「言い訳に聞こえるだろうけど・・・」

よしきはそう前置きをして言った。

「…あの頃俺はあおいと別れたいと思っていたんだ。

かほが薄々感づいていたこともわかってたし。

あおいに別れたいと言うと、責任取れとか責められて…

あおいには弱みもあったし…色々なしがらみがあってね。

強く出れなかったんだ。

先に携帯を見たのはあおいだったんだ。

だからかほの名前も書き変えた。


…あの時、三年位したら結婚したいって言ったのは嘘じゃない。

それまでに、なんとかあおいと別れれるように持って行こうと思っていたんだ。

でもかほに携帯を見られた…

それで全ておしまいだったよ……」



「そんなの信じられない!

だったら、私にすぐ謝ってあおいさんに別れたいって言えばよかったじゃない!

そんなにあおいさんが怖いの?

なんで遠慮するの?」

かほは納得がいかなかった。