……別れさせてくれる? どうやって? ホントに? 複雑な感情が大きく波をうねりながら、胸の中に広がってゆく。 別れちゃえばいいんだ! 別れちゃえばいいんだ! そうしたらみんな平等。 恨みっこなしだよ! 私一人悲しむなんて、不公平だよ… かほは自分だけが傷ついたと決めつけていた。 人を思いやる気持ちなど全くない自己中心さを 恥じないわけではなかったけれど 愛と憎しみは背中合わせなんだ… とこの時初めて気付いた。 .