かほは慣れない里沙の携帯を何とか使い

やっと一件のメールを作った。



『メル友になりませんか?○○県に住んでるゆかです☆』



あえて、隣の県にした。

遠い方がよしきの

《メル友》

でいられると思ったのだ。



それを送る時、かほには迷いはなかった。


ただ、メル友でもいいから、繋がりを持っていたかったのだ。


それとよしきの本音を聞いてみたかったし、様子も知りたかった。



もうかほのことなど忘れただろうか…?



それとも・・・・・


どこかで同じ気持ちでいてくれたら…

という淡い期待をも抱いていた。


とにかくよしきの今の心境が知りたかった。