かほは自分の心の空虚を埋めようと
よしきと出会ったあの出会い系に再び登録をした。
もう一度夢が見れることを期待して・・・・
しかし、満足行く結果は得られなかった。
メールの相手は会話が皆面白くない。
通り一遍の内容…
それでも、もしかして…と淡い期待をして
気晴らしに会いに出掛けたりもした。
だが誰を見ても、心が反応しない。
焦りと虚しさだけが後に残る…
無駄だとわかっていても
どこかでまた恋愛ができるかも
好きな人に巡り会えるかも…
半分意地になっていた。
離婚したんだ。
自由に恋愛できるんだ。
少しでも若いうちに……
焦るほどに空回り。
そして
《やっぱりよしき以外愛せない…》
そんな想いに行き当たった。
《好きなタイプは?》
と聞かれると
何故かよしきのルックス、性格を述べていた。
出会う人全員をよしきと比べてしまう
哀しい癖がついてしまっていた・・・
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