電話を切るとすぐに、よしきからメールが届いた。 『さっきは泣いたりしてごめんなさい』 『よしきがかほに会いたいって思ってくれたらでいいよ。 それに、会わないなら会わないままでも構わないから…気にしないでね』 『わがまま言ってごめんなさい』 こうして二言、三言 メールを交わし その晩は眠りについた。 《自分から会いたがるなんて… どうかしているわ!》 かほは自分が早まったことを後悔した。