気がつくと話を始めてから、三時間経っていた。
あおいはよしきより1つ年下の24才だったが
とても落ち着いていて、したたかな印象を受けた。
よしきが言っていた、30才のキャリアウーマン…
ではなかった。
それは、よしきの理想の女性像だったのかもしれない。
どこか空想癖のある男だった……
それ故ロマンチストで
かほの心をわしづかみするほどにイノセントな魅力を醸し出していた。
あおいが最後にかほに尋ねた。
「彼がやり直そうって連絡してきたらどうします?」
かほは迷わず答えた。
「あんな嘘つき、もう付き合う気ありませんよ」
本音だった。
その時までは・・・・・
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