Tears〜硝子細工の天使〜


暫くよしきの寝顔を見ながら考えていた。


しかし、かほは感情の赴くままに


「ねぇ、話があるから起きてくれない?」

とよしきを揺すり起こした。




「一体何?今何時?!

何の話?

今しなきゃいけないこと?!

僕、明日仕事あるんだけど…」

不機嫌な顔でそう言った。


「どうしても聞きたいことあるの」


かほの強い口調に

よしきは何か察したようだった。


起きあがり、あぐらをかいて座ると


「何?!」


ふてくされたような言い方をすると

煙草を一本取り出し、火をつけた。