Tears〜硝子細工の天使〜


しかし、二人の間に何かしら異変が起きていることも否めなかった。


かほは不安を抱いたまま何日も過ごした。


それを問い詰めると、怒り出すのがわかっていただけに

ひたすら自分の中で感情を処理するしかなかった。



本当に愛されているのだろうか…


そう思わずにはいられない時もあった。




かほは毎日働くようになってから

平日の夜に出歩くのもキツかった。


保育園の朝は早い。

8時には朝礼が始まる。

その為には、家を7時半前には出なければならない。



よしきと夜を過ごし、朝方帰り、一時間ほど寝る。

もともとタフではない上に、保育士の仕事はとてもハードだ。


できれば土曜の夜に会うのがかほにとって一番の理想だった。