次の日― かほはウキウキしながらよしきの家に向かった。 恋する一人の女として輝く時間。 会うなり二人はぎゅっと抱き合った。 「かほちゃん、迷惑かけたね。 ありがとう…はい!これ」 約束通り、よしきは合い鍵を かほの手のひらへとそっと置いた。 かほは大事そうに握りしめると 急いでまた自分のキーケースにつけた。 鍵を見つめながら、よしきを少しでも疑ったことを後悔した。 そして、どうか幸せで平和な日々が続きますように… そう願った。 .