外に出た二人は、かほの車の前で立ち止まりキスをした。


何度も何度も別れを惜しむように唇を重ねた。



「ごめんね・・・

ちゃんとメールはするから」

よしきはそう言い残し

自分の車の方へと歩いて行った。


その後ろ姿に向かってかほは大きな声で


「私のことは気にしなくていいから!

気をつけていってらっしゃい!」

涙を堪え、精一杯無理をして言った。


すると、よしきは振り返りかほの方へ走って戻ってきた。

そして思い切りかほを抱き締めると

「かほ・・・愛してる・・・

愛してるから…」

何度も呟いた。





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