毎日100件は越すメールを、夜中までやり取りするようになって10日ほど経ったある日…
かほは思い切って尋ねてみた。
『ねぇ、よしきはかほに会いたいとは思わないの?』
よしきはこの時
《とうとう来たか…》
と複雑だったと後に言っていた。
かほにしてみれば殆どの男がすぐに
『お茶でもしませんか?』
『食事に行きましょう』
『遊びに行かない?』
『ねぇ、会おうよ』
と気安く誘ってくる中
よしきだけは一向にその気のない様子が妙に気掛かりだった。
けれどもそれとは反対に
軽はずみに会おうとは言わないよしきに、好意を抱いていたものの
《どんな人なんだろう》
という好奇心も芽生えていた。
すると・・・・・
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