誕生日が近付いたある日よしきが言った。

「実はね、一枚に三人の天使を描きたかったんだけど…

どうしてもスペース的に無理だから、三枚になるよ?」


「三枚も?!」

かほは驚いた。



「それでね、何とか頑張ってはいるんだけど…

誕生日までには間に合わないかもしれないから

最後の一枚は、ホワイトデーまで待ってくれない?」


全然構わなかった。

それよりも、自分の為に時間を割いて

描いてくれる気持ちが嬉しかった。





そして誕生日がやってきた。