戀々 -ren ren-





―青柳さんへ


この前は何も言わずに勝手に帰ってすみませんでした。

ただ、あれ以上一緒にいたら本当に泣いてすがってしまいそうだったから、黙って部屋を出ました。


青柳さんが私のことを少しでも好きだって思ってくれたことが嬉しくて、あの日もこれ以上の幸せはないと感じていました。

でもこれ以上欲張りになっちゃダメですよね。
青柳さんにはこれから新しい生活が待ってるわけだし!


だから勝手ですけど、さようならを言います。
ただ別れが辛いのでこの手紙は相川さんに託しますね。


今まで本当にありがとうございました。

新潟でもお仕事頑張って下さい。


高木里緒―



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