相川くんが何かを言えずにいる様子がひしひしと感じられた。 だって喋りだしたら止まらないあの相川くんがさっきからずっと沈黙してる。 「何かあった?」 「え?あぁ…うん。まぁな」 「何?」 「この前会ったんやろ? 里緒ちゃんと」 「…うん」 「どやった?」 「フラれた」 「そうか」 この場合俺がフラれたって事で間違いはないのだろう。 ホテルに取り残されたわけだし。 .